このブログの著者について
建設業界
PR

【書評】ゼネコンマンが,「世界一流エンジニアの思考法」を読んで

tantan
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

はじめに

 僕はスーパーゼネコンに勤める,30歳男です.22歳の頃に味わった大きな挫折から立ちなおために始めた読書を今でも継続しています.

 今はDX系の部署にて,日々業務改善のために働いています.そんな時にこの本に出会いました.「これは」と,何か業務改善のヒントをもらえそうな気がしたので読んでみました.

書籍情報

  • 世界一流エンジニアの思考法
  • 2023年10月23日発売
  • 著 者 牛尾剛
  • 発行所 株式会社文藝春秋

特に気になったポイント厳選

仕事を楽しんでいるか?を確認する文化

 マネージャーはいかにメンバーたちが幸せに働けるかに高い関心を寄せて,フォローしてくれる.日本では仕事は我慢してなんぼの空気が濃厚になっている.本当は誰だってエンジョイできる方がパワーを発揮できる.日本では常々「技術者たるものどんな批判も甘んじて受け入れ,マサカリを投げ合って成長するもの」みたいな圧がある.戦国武将のようだ.

 アメリカでは「ハッピーかどうか」が重要であって,仕事で「辛さに耐える」という発想が全くない.前提としてみんな「自分」が一番大切で.自分の幸せを第一に考えている.自分が自分以外のものになることは期待されていない.そして,自分だけでなく他人も幸せで,自分らしくいられることが重視されている.

「批判」の文化が全てをぶち壊しにする

 コロナ禍の真っ只中で「COCOA」がリリースされた.日本のソフトウェア開発の中でも画期的なチャレンジだった.元々はコロナ禍の惨状を見て,「自分に何か貢献できることはないか?」と考えて.日本マイクロソフトの廣瀬さんが個人で始めたものだ.会社の仕事とは関係なく,勇士によって作られた.それが政府の目に止まったのが経緯だ.

 ところがリリース後に何が起きたかというと,彼らヒーローたちはボロカスに叩かれたのだ.開発者の人格を否定するまでのツイートで溢れ返ったのだ.

 アプリケーションはどれだけ優秀なチームが開発しようが,必ず何かしらの不具合は存在する.誰も予想できなかった未曾有の事態の中,短期間で驚くべきアプリケーションを開発したのにも関わらず.

 日本のSNSを見て,開発者たちは心が折れたし,ドン引きしていた.

 日本の異常なまでの完璧主義者,先人を切って何かにライスる人に対する嫉妬にも似た口さがない批判,冷笑,中傷が新しいことへのチャレンジ精神を根本的に奪い続けてきた.

 一番の問題は「開発者の心を砕いてしまうことだ」

リスクや間違いを快く受け入れる

 失敗から学ぶ態度が重要だ.早く失敗することも大切だ.非難や恐怖のない環境を作り,チャレンジしない方が,会社の将来のリスクを高めるという認識を持つことだ.まずはやってみる事が大事だ.

失敗を受け入れる具体的な実践法

 フィードバックを歓迎するムードを作る.成功したら喜ぼう.失敗してフィードバックをしてくれたら,失敗する方法がわかったので感謝しよう.失敗して「怒ったり」「批判する」のはあなたと対等であるチームメイトを「子供扱い」しているのと同等だ.

 不確実性を受け入れることも必要だ.事前に全ての問題が解決してないくても新しいことに挑戦する.柔軟性を持つ.変化を精力的に行う.日本人が最も苦手とする分野の1つかもしれない.「不確実性の忌逃(きひ)」という文化的性質があり,先に予見したり,計画することに丁寧に時間をかける.

感想

 働き方改革に悩む全ての人々に読んでほしいと思った.特に会社の上層部の人に読んでもらいたい.新しいことへの挑戦に失敗はつきものだ.誰だって慣れ親しんだやり方から変えたくないし,導入されたシステムに対して文句を言いたくなるものだ.でも長期的にみるとそれは自分で自分の首を締めているのと同じだ.なぜなら,そんなことをしていると,新しい技術は発展していかないからだ.じゃあどうすれば良いのか? その答えがたくさん詰まっていた.

 失敗を受け入れる文化にしたいと強く思った.日本人は相手に失敗やミスを指摘されると,異常なまでの反応を見せる.申し訳ありませんと謝ったり,自分のプライドが傷つけられたと感じ人もいる.同じ指摘された時にどうするのがお互いにハッピーだろうか.

それは「教えてくれてあがとう,めっちゃ助かるわ!」ぐらいのノリで返すことじゃないだろうか.指摘した方も「おお.ええで!」ぐらいで良いと思う.

失敗しても叱責するなんてナンセンスよな.怒るってなんの意味があるのだろう.ただ自分の感情を吐き出したい,アンガーマネジメントのできていない子供みたいなおじさんの自己満足なんじゃないだろうか.管理職ともあろうものが,聞いて呆れるぜ.

 失敗したら,仕組みを変えちゃえばいいのに,失敗から学び次に活かせばそれでいいのにと思う.書籍では,怒ったり批判するのは,相手を子供扱いしていると同等だと書いてある.まさにその通りだと思う.

 感情に任せて怒り散らかさないほうが,お互いハッピーだってこと.無駄な体力を消耗して,いきなり怒る怖い人だと嫌厭されしまう.怒られた方も,次から怒られないように萎縮して,挑戦することすらやめてしまうかもしれない.

 誰もやったことのない新しいことに挑戦して成功するなんてどれだけ難しいことか.失敗して当たり前なんだから,失敗して怒られるような環境で誰が挑戦をするだろうか.誰もしなくなると思う.失敗しても,挑戦したこと自体が素晴らしく,失敗から学べばいいじゃないかと言って貰えたらどんどん新しいことに挑戦したくなる.そっちの方が,チームとして会社としてもかけがえのない財産を作ることができると思う.そんな雰囲気だったらめっちゃ失敗しても挑戦したいわ.

 新しい取り組みやツールを導入する.そんな時も大きな障壁が待ち構えていると思う.そう「批判だ」.日本人って本当に批判が好きすぎる.ちょっとでも失敗したり,誰かに迷惑をかけただけで,燃え盛る・・・誰があれで幸せになってるのだろう.自分たちの仕事をより良いものにしたければ,変わり続けていくことが必須だ.特に建設業は別の業界と比べて何年遅れているのだろうかというレベルなのに.

 現場だけでなく別の部署の人からも批判が相次ぐことがある.ただでさえ忙しい現場に,そんな負担をかけるようなことするな!と.そりや開発側も現場に負担をかけるようなツールをなんの考えなしに,現場に使わせないよ.事前に現場のニーズを聞き出して,小さく試行して,小さな機能からリリースしていってる.現場に寄り添って奮闘している開発側も報われない.現場も一生変わっていかない.これじゃあどっちも損してるよね.批判するのは簡単だし,改善点を指摘するのは大事なことだ.でもハッピーな方法もあるんじゃないだろうか.

「こんなの今までなかった,完成したらめっちゃええやん.期待して待ってるから頑張ってな!あ,ここはこんな風にしてくれたらめっちゃええでー!」

『ほんま?使ってくれてありがとう.忙しいのに教えてくれめっちゃ助かるわ.今修正してるからちょっと待ってな〜』

 文章を勝手に明るいめっちゃポジティブな感じに修正してくれるbot作りたい.現場と開発のやり取りチャットに忍び込ませてポップな感じにしちゃいたい.

 これぐらいの関係性でやっていけたらな〜.めっちゃ良いよね.会社としてもめっちゃ発展していくし,こんな会社で働くのってワクワクするよね.開発側も現場側もお互いにハッピーな方法を探していけたらと思う日々だ.

 仕事は楽しむものだ.それの何が悪いのだろう.めっちゃおもろいでって働いていけたら,建設業ももっと魅力的な産業になるのに.誰が変えられるのだろうか,俺だ〜!笑

こうして火がついたのであった.  続く

Google Adsense
ABOUT ME
tantan
tantan
土木技術者
2018年大手建設会社へ入社 2023年4月より内勤への異動を命じられる アパートを借り、一人暮らしする費用を賄うためにブログを始める 好きなもの ・猫 ・コーヒー ・ミニマリズム ・読書 ・筋トレ ・BMX ・散歩
記事URLをコピーしました